掃除のプロの手順、方法、道具。

 

「どういう道具で、どうやるの?」と親しい間柄の人は聞きますが、現場ではお客様遠慮してお聞きになりませんね。でも私はお客様の家でも結構話してアドバイスします。

 

それではまず手順について説明していきます。

 

まず大原則として上から下にそして、奥から手前にというふうに私はやっています。しかし、手前から奥にやっていくという人もいます。

 

ベランダ、窓から始めて奥の部屋から玄関の方に持って行き、そして出ていくという感じで考えていますのでそのようにしているだけです。

 

それぞれのクリーンニング業者さんによっていろいろなやり方があると思います。100の業者がいれば100通りのやり方があるのではないかと思っています。

 

さて、では次は上から下にこれはどこでも同じだと思います。何故かと言いますと上から掃除していたホコリとかは下に落ちますね。ですから。最初に下からやってしまい、後から上をやりますと上のホコリが落ちてしまいます。つまり二度手間になってしまうということですね。

 

私たちの仕事では二度手間は良くないことです。なぜかといえば早くきれいに終わらせるということがプロの仕事では重要だからです。同じ事を2回やればそれだけ時間も2倍かかるということですね。

 

あとは、ドツボにはまるという言葉があります。うまく仕事ができなくてグルグルあっち行ったりこっちに来たりして終わらなくなってしまうことです。

 

具体的に言いますと、有る所を少し掃除してまた他のどこに行ってまた帰ってくる。初心者の場合結構あります。私もこのドツボにはまってあちこちに手を出し全然終わらなくなった時があります。

 

こうなると精神的にも追い詰められてきて、掃除は嫌いだ!とか一日やっても上手くゆかない、とか絶望的になってしまうのです。

 

なるほどの掃除をする時の手順。

 

例えば、一つの部屋でしたらそこをいくつかの小さなブロックに分けるわけです。そして一つのブロックにどれくらいの時間をかけるか自分で決めます。これが大事です。時間を決めることによって緊張感も出ますし、作業にメリハリも出ます。

 

収納で一つのブロック。窓で一つのブロック。壁で一つのブロック。床で一つのブロック。このようにしていくつかのブロックに分けます。そして先程言いましたように上から下にやっていくわけです。

 

具体的にいますと最初は照明器具。上についてるものをきれいにします。そして、あとは、例えば換気口、カーテンレール、窓の枠とか高いところにあるものを仕上げてしまいます。

 

そしてそれが終わりましたら、押入れとかの戸のついた独立したブロックを仕上げてしまいます。次は壁面ですね。このようにして上と横が終わりましたら最後に床ですね。床を仕上げます。

 

部屋の床は、まず掃除機で徹底的にホコリを取ります。次に洗剤を使って表面の汚れとホコリを取ります。そしてそのあとにワックスを塗ります。これらが原則です。ですから。床をきれいにできれば床掃除の仕事の8割は終わったと言えます。あとの2割はワックスをササっとかけて終わりですね。

 

このようにして住んでいる部屋をいくつかの小さなブロックに分けて確実に終わらせて行きます。終わった部屋は複数の人の目でチェックし戸を閉めて心の中でも終わりにします。

 

このチェックに複数の目で見るという事は、違った視点で見るという事です。私など妻と2人でやる時はケンカしながらやっています。「これちょっと汚いじゃない!」と言われますと、私も頭に来て「自分だってさっきあそこが汚かったぞ!」なんて言い合いしています。笑

 

この小さな作業を確実に繰り返えすと必ず終わりがきます。どんなに遅くとも登り続ければ登頂できる富士山のようなものです。こうして全体像を見ながら少しずつの仕事に小分けして、そしてそれを完全に終わらせていく。そのような繰り返しをすればいいわけですが、いざ作業を始めてしまうとわからなくなってしまうことが多いですね。

 

これを防ぐには、作業を始める前にやるべきことをまず一枚の紙などに書いておいて、例えば、トイレとか、和室とか、キッチン、お風呂とか書いておいて(更に細かくすることも有ります)それが一つ終わると、赤鉛筆で横線を引いていけばいいわけです。

 

ひとつひとつ仕上げることによって、ここまで来たなということがわかるわけです。そして、作業している時にいつか峠(終わるころが見える)を意識する時が来ます。この峠というものは大抵3分の2ぐらい仕事が終わった時ではないでしょうか。

 

このくらい終わると、あとどのくらいで全部が終わるというのが見えてきます。こうなると気も楽になり焦りもなくなってくるわけです。掃除をやれどもやれども一体いつ終わるんだろうか?と思うと本当に精神的に追い込まれてくるわけです。

 

そのような事がないように皆さんがこれから年末の大掃除をするときは必ずブロックに分けて「この位の時間でやる」と決め、作業を確実集中的に終わらせるということです。

 

そしてまた書きますが、終わったら赤鉛筆で棒線を引いて作業も気持ちも終わらせていく、こういうことです。

 

実はこの道具とか洗剤とか言うのは皆さんと使っているものはそれほど違うということはありません。

 

具体的に言えばアルカリ性のカビキラーと酸性のサンポールです。こう書けばあぁ、あれね。とお分かりいただけるはずです。それと最近は、弱酸性洗剤という便利なものが見られるようになりました。

 

これはお風呂などにはよく使う洗剤です。お風呂では酸性のサンポールは使いません。洗剤を効果的に使うには正しい洗剤の使い方をしなければいけないからです。具体的な名前を言いますと風呂職人という名前です。

 

以前ですが、お風呂でカビキラーを使ったけどきれいにならないんだよ、と言われたことが有ります。お風呂の壁の表面には、皆さんが体を洗ったりするたびに跳ねた石鹸分が沢山ついているわけです。

 

これらの石鹸分を取り去らないとカビキラーは効きません。ですから。まず弱酸性洗剤でこれらの石鹸分を取り去ってしまいます。そしてそのあとカビキラーをかければそれが壁面に染み込んでで黒くなった部分が白くきれいになる訳です。

そしてこの工程で注意しなければならない重要なことがあります。それは、酸性洗剤とアルカリ性洗剤をまぜてしまうと塩素ガスが発生するということです。

 

狭いお風呂の中で塩素ガスが発生すると死に至るような事故が発生してしまいます。以前、そのような事故が起こったのを聞いたことがあります。換気には十分注意してください。

 

まず弱酸性洗剤を使うときは石鹸分がきれいに落ちたことを確認します。どうやって確認するかというと石鹸がついているところは指でさわると抵抗があります。横から斜めに見るとツヤも有りません。石鹸が落ちているところはつるつるすべすべしています。こうして見分けるわけです。

 

そしてツルツルなったら石鹸分が取れたわけですから初めてカビキラーを使うわけです。こうするとその効果素は晴らしく、黒くなっている所が白くきれいになるわけです。

 

もう一度言いますが、必ず酸性洗剤を使った後は水で十分洗い流します。そして、排水溝からそれが流れ去ったの確認してから次のアルカリ性洗剤を使います。

 

意外なプロの道具。

 

実は、100円ショップの掃除コーナーの道具を結構使っています。私だけでなく、意外と多いのではないでしょうか。掃除道具も結構高くて作業量が多いと結構早くヘタってしまいます。

 

最近の100円ショップの掃除道具はほどほどの耐久性はありますから使ってます。私のお気に入りは、プラスチックの柄があって両側にブラシがついてる物です。

 

これは何に使うかっていうと指の入りにくいところやサッシのレールなどに使って汚れをかき出します。角のところの掃除を決めるといかにもきれいになった感じがしますから大切なことです。

 

そのほかには秘密兵器としてサッシヘラというものがあります。これは、お掃除の好きな松井さんが本にも書いておりますけれども。松居棒とか言うやつですね。プロが使うものは金属でできています。

 

これは街中にはほとんど無く道具屋にしかありませんから自分で作ってみましょう。割りばしを用意してください。そして持つ方の端をカッターなどで斜めに2cm程削り取ってください。これだけです。その尖った割りばしに雑巾をかぶせるようにして全体を尖らせて使います。

これで狭いところなどを綺麗にします。

 

あともう一つは、皆さんも100円ショップとかスーパーとかで見ると思いますけれども。白いスポンジのようなものです。スポンジよりも少し硬いですね。

 

名前も激落ちくんとかの名前がついています。これも結構汚れが落ちます。必ず水を湿らせてから使います。たかがスポンジと侮っているとプラスチックなどは表面が削れてしまいます。ドイツが発祥の場所と聞いておりますけれどもこれも使い方があります。

 

例えばプラスチックとかガラスの表面とか比較的固い平らな面をきれいにするのに適した道具です。

 

使い方は手のひらに乗せるようにし、軽くなでるような感じで使います。一点だけ力を入れて指先だけで強くこすると削れて艶がなくなってしまいます。目を少し傾け斜めから見ると、はっきりわかりますね。

 

ですから、このようにしてしまわないように広い面積に弱い圧力をかけるようにしてきれいにしてゆくのです。

 

私の場合は10cm 角ぐらいに切って使ってまいす。あまり小さいと使いづらいです。広い面積を仕上げる時などは小さいと逆に作業量が多くなってしまいます。

 

あと壁紙などにも結構使えますね。カビキラーをかけて広い面積をなでるようにしてやると黒ずんだ壁紙がきれいになります。

最後にもう一つ面白いものが有ります。

それは、雑巾ですね。といってもただの雑巾ではありません。ファイバークロスというやつです。雑巾は当然細い糸の集まりですけれども。その糸を顕微鏡で見るととても複雑な形をしています。その複雑な形をした分が表面の汚れを掻き取ってくれるわけです。

 

ですから、洗剤を使わなくても水をつけてふき取るだけで結構きれいになります。私の場合は36枚単位で買っています。値段は2000円位です。

 

このファイバークロスもスーパーなどで最近メール見られますね。説明を見ればファイバークロスと書いてあります。また、洗剤を使えば、少ない量できれいになります。

掃除の時間短縮につながりますから試していただけたらと思います。これからの年末の大掃除などに大変役に立ちますので、どうか使ってみてください。

   

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